オーグメンチンとサワシリンの併用

オーグメンチンとサワシリンの併用

アモキシシリンでよく見かける処方についてまとめたいと思います。

 

オーグメンチン(アモキシシリン/クラブラン酸)

パセトシン(アモキシシリン)

 

中身を見れば分かりますがアモキシシリンが重複しています。

併用して使用することはよくあります。

調べてみるとこのような処方は結構一般的で、理由がしっかりとあるようなのでまとめたいと思います。

 

はじめにアモキシシリンの特徴についてまとめたいと思います。

アモキシシリンの特徴

 アモキシシリンはアミノ基がついたアミノペニシリンの一つです。

ほとんどペニシリンと同様の特徴も持っていますが、消化管からの吸収がとても良いのが特徴です。

ほとんどすべてが体内に吸収されるので、臨床現場で使用される経口ペニシリンとしてはアモキシシリンがほとんどです。

 

例えば細菌性の急性咽頭炎などではその原因のほとんどがA群溶連菌で100%ペニシリンに感受性があります。

 

ではオーグメンチンの主成分であるアモキシシリン/クラブラン酸のクラブラン酸とはなにかというと、βラクタマーゼ阻害薬の一つです。

オーグメンチンはアモキシシリン単独では効きづらいグラム陰性菌や嫌気性菌に対しても効果を示すことができます。

 

理由1.アモキシシリンの量

 添付文書では、アモキシシリンの一日量は750~1000㎎になっています。これはピロリ菌の除菌やそれ以外の目的で使用される場合にもこの範囲内で使用がされます。

 一方、海外では一般的に日本よりも高用量で使用されており1500㎎~2000㎎となっています。

 呼吸器におけるガイドラインなどではインフルエンザ菌や肺炎球菌に対して海外と同量の使用が推奨されており、

①S. pneumoniae(PC 感受性)
(1)外来治療 ‌第一選択
● AMPC 経口(250mg)1回2錠・1日3〜4回(添付文書最大4錠/日)
③H. influenzae(ABPC 感受性)
(1)外来治療 ‌第一選択
● AMPC 経口(250mg)1回2錠・1日3〜4回(添付文書最大4錠/日)

 

矛盾が生じています。

呼吸器以外の場合でも、ガイドライン上、日本の添付文書の量より高用量での治療が推奨されている場合があります。

しかし、これから分かるように、アモキシシリンは実際には添付文書よりも高用量で使用することができるということが分かります。

そのため、オーグメンチンとパセトシンやサワシリンなどの併用がされることがあります。

 

理由2.含有量

オーグメンチン中の各成分の含有量は

オーグメンチン配合錠125SS:1錠中
日局クラブラン酸カリウム62.5mg(力価)、日局アモキシシリン水和物125mg(力価)

オーグメンチン配合錠250RS:1錠中
日局クラブラン酸カリウム125mg(力価)、日局アモキシシリン水和物250mg(力価)

分かると思いますがアモキシシリンとクラブラン酸Kが2:1の割合でそれぞれ含有されています。

 

この割合は最も効果が出るとされている割合ですが、クラブラン酸による副作用(下痢などの消化器症状)が出やすくもなっています。菌種によってはクラブラン酸が少なくても効果は変わらいという報告もあります。そのため、アモキシシリンによる効果をあげるために増量したい場合には、オーグメンチンをそのまま増量するとクラブラン酸も増加し副作用のリスクが上がってしまうのです。

 

こちらも海外との比較ですが海外では

アモキシシリン:クラブラン酸=4:1

がよく使用される割合のようです。

日本ではアモキシリンが少なく、クラブラン酸カリウムが多いというのが一般的です。

 

こちらから  https://apps.thebase.in/detail/20

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